少し間前になりますが、私が後見人をさせて頂いている被後見人の方が入院・手術されたので、お見舞いに行ってきました。

すごくお元気にされていて安心しました。

この方は後見相当で、意識の状態に波はあるものの、わりとコミュニケーションがとれる方です。
今回お見舞いにいったときも、「あんたと会ってもう3年くらいたつんかな」(←大正解!)とか、帰るときも、「また来てね。」と言ってくださいました。

すごく嬉しい気分になります。

医療同意権

ところで、後見人をしていてご本人が手術する場合等に問題となるのが、医療同意
今回のご本人には親族がいないため、後見人である私が署名を求められることが予測されました。

後見人に医療同意権がないことを病院側はどう認識しているのだろう・・と、医師会のホームページを見たところ、ちゃんと、「後見人に医療同意権はない」ときちんと記載がありました。

・・でも実際の医療現場では同意書なしでは手術は進められません。それもよく理解できます・・。

担当の医師には、後見人には医療同意権がないため、同意書に署名してもなんの効力もない同意書になってしまうことを説明。理解してくれるのだろうか・・と心配していましたが、それについてはあっさり理解して頂けました。

病院としては、後見人に医療同意権がなくても、手術を進める手続上、同意書にサインをしてもらいたいということでした。
結局、ひとこと付記したうえで、成年後見人の肩書きをつけてサインすることにしました。

後見人は連帯保証人になれません。

ちなみに、入院手続の際に記入する用紙には、「連帯保証人」の欄がありました。
窓口で、「後見人なので、お支払いはしますが、連帯保証人にはなれないんです」と伝えたところ、「大丈夫です。空欄にしておいてください。」とご承諾頂けました。

書類へのサインには本当に慎重に慎重に対応しております。

その後、ご本人様は、無事退院され、退院日には、ご本人様が入所されている施設の方が、ご本人様のお迎えと、退院手続をしてくだいました。

支払いは私がすることになっていたので、施設経由で病院から私宛に、支払い先と金額を書いた書類がFAXされてきました。
その書類を見ると、「支払い誓約書」という欄があったのですが・・・

す、すでに私の名前と住所が書かれていました。

しかも印鑑のところには、「若槻」とのサインが・・

施設の人が書てくださったんだと思います・・
ご、ごしんせつにありがとうございます・・・

司法書士 若槻美帆