成年後見と債務整理の話です。
私が去年の暮れに、補助人に就任した方。就任後、間もないので完全には状況を把握出来ていません。
春先に、担当のケアマネージャーから連絡が。
「山本(仮名)さん宛に、凄い金額の督促状が届いたんですけど(@_@)」
送付してきた会社名を聞いてみると、有名な債権回収会社。れっきとした登録サービサーです。
さらに金額を聞いてびっくり!もし本当ならば自己破産するしかありません。
早速、督促状を確認してみると、もともとは銀行からの借入金のようで、かなり昔に借りたもののようです。ご本人さんは、借りた覚えはない?ようです。
今回のケースでは、補助人の代理権として「訴訟行為」らしいものが付与されていなかったので、きちんと聴き取り、説明の上、委任契約を締結。債務整理の代理人として、債権調査。
調査結果は予定通り。最終返済日から25年。さすがに何回も債務名義は取ってないでしよう。
サラ金やサラ金系列のサービサーならいざ知らず、銀行系列のサービサーがこんなことせんでもと思いつつ、時効援用通知の発送です。
すると数日後、もともとの契約書や代位弁済証書など債権証書一式が送られて来ました。
なかなか返して来ない所が多いなか、この辺りの対応は、律儀なんですね。
司法書士・行政書士 塚本 隆之