先日受任させて頂いた債務整理の案件。(多少デフォルメしてお伝えしますがご了承下さい。)
相談の際には、任意整理を強く希望されていました。と、いうよりも自己破産を強く拒絶しているとお見受けしました。
債務の総額や、収入、家族構成など、いろいろな事情をうかがっても、やはり任意整理よりも自己破産が適しているように思えます。
自己破産のデメリットの誤解
そこで、自己破産を嫌がる理由をお伺いしたところ、やはり自己破産のデメリットについての誤解を多くお持ちでした。
例えば、結婚に関係するとか、戸籍に関係するとか、保険に入れないとか、ブラックリストの期間など。
考えておられるデメリットについて、全部お答えしましたが、やはり、まだ半信半疑のようです。
受任する側の都合ではありません!
そこで、私自身は、自己破産を請けたいわけでも、任意整理で処理したいわけでもないことを説明。
債務整理事務所の中には、破産相当の事案を任意整理で処理することもよくあるのです。
正直、依頼者の問題の解決という点をないがしろにすれば、任意整理を希望される方であれば、そのまま、だまって契約することが効率的なのでしょう。
そんな内輪の事情も洗いざらいお話ししました。でも迷っておられるようです。もちろん大事なことですので、迷われるのは当然です。結論を急がせるつもりはありません。
5年後を考えて下さい!
この方のケースでは、債務総額約250万円。収入を考えると任意整理だと5年分割でやっと返済できる感じです。
「任意整理での解決だと、5年後に借金はなくなりますが、その間、非常に厳しい生活になりますよ。」
「その返済したい決意が本当に確かなら、自己破産すれば、5年後、きちんと貯金ができているはずですよ。」
結局、自己破産によって、すぐに再スタートをすることを決断されました。
将来、この決断を「よかった!」と感じて頂くよう、あとはしっかり仕事をさせて頂きます。