高齢者にパソコンなどを売りつけ、サポート契約の解除に20万円を請求した事件?が話題になっています。

実際、本当に必要なサービスだったのかは分かりませんが、高齢者の無知に付け込むような業者は履いて捨てるほどいるのが現実です。
私が後見人をしている方からも、しょっちゅうそんな相談があります。

というと、何やら特殊詐欺などの悪徳業者を想像しがちですが、そんな業者ばかりではありません。

職業倫理って知ってますか?

私が成年後見人をしているAさん。

成年後見人に就任すると、その方の財産を管理することになるのですが、たくさんの証券、投資信託をお持ちでした。金融資産の5分の4が、これら証券や投資信託などの金融資産。

このAさんは、成年被後見人とはいえ、通常は全く普通に会話が出来るので、これらの資産形成の過程について伺ってみると、

「そんな資産、身に覚えがない!」

というじゃありませんか。

もともと投資関係が好きだったのかな?と思い、証券口座の開設時期を見ると、私が就任するちょっと前。確証はありませんが、おそらく判断能力が衰えていた時期の契約のように思われます。
それも、1社のことではなく、大手の証券会社3社によるもの。

外見から判断能力を窺い知ることは、簡単ではありませんが、ここまでの投資を勧め、契約させる必要性はありますかね?

見るからに如何わしい業者だけではなく、大手の証券会社でも、本人にとっての必要性などお構いなしに、目先の利益のために、何でもかんでも売ってしまうこの世の中。どうにかならないものでしょうか?

もちろん、後見人が関与していれば、要らないパソコンも株も投資信託も、買わされるなんてことはありません。

職業倫理なんてないみたいですね

ちなみに、司法書士である私の事務所へも、証券会社の飛び込み営業、テレアポ(それも昼飯時に)は、うざいほどあります。

「興味がない」とお断りしても、へこたれずに何度も来ます。

「二度と来るな!」といってるのに、まだ来ます。

証券会社に入るぐらいだから、いい大学出てるはずなんですが、職業倫理どころか、日本語自体理解出来なくなってしまう世界なのでしょうか?

麻生副総理の「証券会社勤めはやばいやつ」との発言が、批判されていますが、批判されるべきは、どっちですかね~