相続事件のお話しです。
ご依頼頂いていた相続事件。無事に遺産分割協議もまとまり、あとは相続登記などの名義変更手続。
今回のケースは、預貯金以外にも、証券会社の口座をお持ちの方の相続事案です。
証券会社では、「口座を管理している店舗でしか相続手続を受け付けない」「まずは、お取引店へご相談下さい」との扱いが多く、ある地方都市の証券会社の支店へ。もちろん、遺産分割協議書・印鑑証明書・委任状など、ひと通りの資料を携えて。
今回の目的は、○○○証券と△△証券。どちらも当然駅前一等地、まず、駅に近い○○○証券へ。
受付の方に
- 相続手続のために代理人として来店したこと
- 戸籍等の書類が揃っていること
- 御社の所定の用紙への記入が必要であればそれらを預ること
などを告げ、待つこと数分。
「当社相続センターでの対応となりますので、店頭ではお取り扱いできません。」
「ガビーン」いつから対応変わったん?まあ仕方ありません。
気を取り直して、△△証券へ。
こちらは、受付の方もすんなりと理解頂き、さっそく具体的な手続スタート。
戸籍などのコピーを待っている間、さきほどの○○○証券のホームページを見てみると、やはり、「お取引店へ相続の手続をご依頼下さい」と書いてます。「何ですか???」
△△証券の手続も一応完了し、○○○証券の前の路上から○○○証券で聞いたコールセンターへ電話。
○○○証券、コールセンターでもまったく要領を得ず、「お客さま相談センター」へ取り次がれました。
まるで「クレーマー」のような扱いですが、さっさと終わらせたいので我慢です。
さすがに「お客さま相談センター」は、普段から「クレーマー」の応対に慣れておられ、こちらの言うことを理解頂き、店舗へと連絡、話しをつないでもらい、結局、再度店舗へGO!
一度門前払いにしたにも関らず、誤った情報を伝えたにも関らず、担当の方の第一声
「戸籍のコピーの件ですか?」
ってどうなってるんでしょうか?
証券口座の相続
まあ、こんな雑談はさておき、証券口座の相続手続の特徴はこんな感じでしょうか?
- 相続に必要な書類の種類が多い(ケースが多い)
- 取引店での手続が必要(ネット証券は除く)
- 引き継ぐ相続人の関与が必要(口座開設など)
- 営業時間が短い(銀行より30分長いですが)
- 相続手続にチカラを入れていない(雑務のような扱い)
とにかく、忍耐が必要です。