こんばんは!神戸の司法書士 塚本です。

今日のネタは、現在公開中の映画(アキラとあきら 原作 池井戸潤氏)にあやかっておりますが、内容はまったく関係ありません。あしからず。

映画

似て非なる

少し前に、田中(仮名)さんからご依頼頂いた相続登記。亡くなられた方は、田中(仮名)オサムさん。

その相続人の方に面談にお越し頂き、資料をお預かりし、手続開始です。

さっそく対象となる物件の登記簿を調べたところ、土地の所有者は「田中治」さん。その地上建物の所有者は「田中浩」さん。

土地、建物のどちらも、田中オサムさん名義って伺っていたので、別の物件でもあるのかと、もう一度事情を伺ったのですが、どちらも「治」さん名義のはずで、なおかつ「浩」さんなんて、親類にはいないとのこと。よく見ると

「治」「浩」 似てますね。

間違いでしょうね

その昔に担当した司法書士が間違ったのか、それとも、受け付けた法務局が間違ったのかはわかりません。いまさら犯人捜しをしても誰も得しません。

とはいえ、治さんと浩さんは、別人として登記されていますし、浩さんが治さんに改名したわけではありません。オサムとひろしを同一人物として証明することなんて出来ませんので、念のため、法務局に事情を説明。

結果、「間違いでしょうね」ってことで、土地と建物の権利証を提出し相続登記を進めることが可能となりました。一件落着。

オンライン申請では言い訳できません!

ほんの数年前までは、登記の際は登記申請「書」を提出していましたが、現在はオンラインで申請します。申請データがそのまま登記記録に反映されますので、間違ってしまった場合、言い訳できません。


初心にもどって頑張りましょう。
余談ですが

私、塚本は、池井戸潤さんの小説はほぼ読破しており、特に「アキラとあきら」は大好きな作品なのです。あの壮大なストーリーを2時間の尺の映画で表現できます?大丈夫ですか?ずっこけません?ってことで見る予定は今のところありません。皆さんもぜひ原作を読んで下さい!