昨年末にご依頼頂いていた訴訟代理業務。

テーマは未払い残業代、いわゆるサービス残業です。

新社会人なのに・・

この依頼人の方、平成26年4月に新卒で入社されたのですが、まったく残業代が支払われないまま、10月末に退職となった方。

4月から10月末までの7カ月間で640時間もの残業、月平均で90時間。1日平均だと約3~4時間です。
このくらいの残業をされている方もおられると思いますが、この方の場合では、未払いの残業代は100万円を超えていました。

といっても、サービス残業代の請求のハードルは、まずこの未払いの残業代がいくらになるのか?の計算の部分です。

就業規則やタイムカードなど、きちんとした資料があればともかく、これらの資料がない場合には、請求額の算出が非常にデリケートな作業になります。
通勤手当や家族手当の控除の有無、深夜労働、1週ごとの労働時間の計算など、正確に算出するのは大変です。

とにかく、相手方と交渉し・・・

先日、全額の支払いで無事解決となりました。

ご依頼人の方にも、満足頂けたようです。

せっかく新卒で入社した会社を、志半ばで辞めてしまうことになりましたが、もらうべきものは、きっちり回収できました。

すっきりと前を向いて、また新たなフィールドで、活躍されることを願っております。